「水に浮く」だけじゃない!PPボールの真価と、設計者が陥る材質選定の罠

漫画タッチで描かれた、川島産業のスタッフがPPボール(ポリプロピレン製プラスチックボール)の真価と材質選定の罠を解説するアイキャッチ画像。左側では驚いた若手エンジニアが水に浮くPPボールを見ている。右側の2枚のパネルには、耐薬品性、軽量、低コスト、電気絶縁性といったメリットと、紫外線劣化、クリープ変形、溶剤への注意といったデメリットが、アイコンとテキストで具体的に示されている。全体にタイトル「「水に浮く」だけじゃない!PPボールの真価と、設計者が陥る材質選定の罠」が入っている。 プラスチックボール

1.ポリプロピレン(PP)の基本:プラスチック界の軽量王

PPは比重が約0.90〜0.91と、プラスチック素材の中で最も小さいのが最大の特徴です。

新人社員
新人社員

水面に浮かせて液温を保ちたいので、とりあえず丈夫そうなポリアセタール(POM)のボールを発注しておきますね!

工場責任者
工場責任者

待った! POMは比重が1.41もあるから、そのままでは水に沈んでしまうよ。中身が詰まった『ソリッドボール』で確実に浮かせるなら、PPかPE(ポリエチレン)を選ぶのが鉄則だ。

2.「耐薬品性」と「用途」のベストバランス

PPは酸・アルカリに強く、薬品槽の逆止弁や化粧品のロールオンなどに幅広く採用されています。

  • 主な用途 逆止弁(チェックボール)、ロールオン、医療機器部品、液面被覆(シェードボール)。
新人社員
新人社員

薬品に強いなら、どんな強酸の高温タンクにPPボールを投げ込んでも大丈夫ですよね?

工場責任者
工場責任者

PPも優秀だけど、200℃を超えるような高温や、極めて特殊な溶剤には耐えられないこともある。そういう時は連続使用温度260℃のPTFE(テフロン™)PEEKを検討すべきだね。コストと環境のバランスを見極めるのが、小回りの利く商社の腕の見せどころだよ。

3.「ソリッド」と「ホロー」:構造で変わるキャラクター

  • ソリッド(中実): 精度と強度が求められる「弁」や「ベアリング」用。
  • ホロー(中空) 軽さと断熱性を活かした「液面被覆(シェードボール)」や「フロート」用。
新人社員
新人社員

工場の洗浄槽から湯気がすごくて……フタを作りたいけど、製品の出し入れが激しくて無理なんです。

工場責任者
工場責任者

それこそPPの中空ボールを敷き詰める**『液体のフタ(シェードボール)』**の出番だよ。ボールが勝手によけてくれるから、工事不要で蒸発防止と省エネが同時に叶うんだ。

経験豊富なスタッフが、最適な解決策を一緒に考えます。

「※図面の機密保持(NDA)についても柔軟に対応します。」

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