プラスチック設計は、意外と「罠」だらけ?
機械設計の世界へようこそ!
金属に比べて「軽くて安くて加工しやすい」プラスチックは、現代のモノづくりに欠かせない素材です。
しかし、その「扱いやすさ」ゆえに、多くの新人が陥る罠があるのをご存知でしょうか?

プラスチックなんてどれも同じでしょ? とりあえず安くて加工しやすいABSでいいや!

ちょっと待った!その部品、油がかかる場所じゃないか? ABSだと一瞬でひび割れる(ケミカルクラック)ぞ!
今回は、資料に基づいた「失敗しない素材選び」と「最適な加工の選び方」を分かりやすく解説します。
1.「格付け」を知れば、選定がぐっと楽になる
プラスチックは、耐熱性や強度によって大きく3つのランクに分けられます。
まずはこの「階級」を理解しましょう。
2.初心者がハマる「3つの落とし穴」

精密なローラーをMCナイロンで作ったら、1週間後に軸が回らなくなった……。設計ミスかな?
⚠️ 原因は「吸水」: ナイロンは水を吸うと膨らむ性質があります。湿度の高い場所や水中では、寸法が変わってしまうのです。精密な動きが必要なら、吸水率の低いPOMを選ぶのが正解でした。
設計時に特に注意すべきは、以下の3点です。
- 熱膨張: 金属の2〜20倍も温度で大きさが変わります。熱くなる場所では「クリアランス(隙間)」が重要です。
- 薬品耐性: PCやABSは、特定の油や溶剤で「パキッ」と割れることがあります(ソルベントクラック)。
- 荷重(クリープ): ずっと力をかけ続けると、時間とともに変形して元に戻らなくなります
3.「削る」か「固める」か? 加工技術の選び方
素材が決まったら、次は加工方法です。効率と品質を両立させるヒントは「数量」にあります。

射出成形の方が1個あたりは安いって聞いたけど、試作で10個作るのも成形がいいの?
⚠️ 賢い選択: 10個なら絶対に「切削加工」です! 金型を作ると何百万円もかかり、納期も数ヶ月かかる場合があります。少量なら「削る」、大量なら「成形」が鉄則です。
4.まとめ:迷ったら「環境」と「数」を思い出して
プラスチック選びに迷ったら、まずは**「どんな環境(熱、薬品、水)で使うか?」、そして「いくつ作るか?」**を自分に問いかけてみてください。
資料にはさらに詳細な比較データが掲載されています。
自信がない時は、プロである私たちHP担当や技術チームにぜひお気軽にご相談ください!
経験豊富なスタッフが、最適な解決策を一緒に考えます。
「※図面の機密保持(NDA)についても柔軟に対応します。」



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