プラスチックボール(樹脂球・シェードボール)選定ガイド
「逆止弁に使いたいけど、金属だと錆びてしまう……」 「工場の水槽から湯気がすごく、光熱費もバカにならない……」
その悩み、**「プラスチックボール」**が解決します。
単純な球体に見えますが、「中身が詰まっているか否か」や「材質の比重」で用途は全く異なります。
このページでは、設計者や設備担当者の方が迷わずに最適なボールを選べるよう、基礎知識を分かりやすく解説します。
1. 中身が違う!「ソリッド」と「ホロー」の決定的な違い
プラスチックボールは、構造によって大きく2つのキャラクターに分かれます。
まずは用途に合わせてどちらのタイプかを選びましょう。

🟢 ソリッドボール(中実球):力持ちの精密派
中まで樹脂が詰まっているタイプです。
- 主な用途: 逆止弁(チェックボール)、ベアリング、粉砕用メディア
- 特徴: 強度が高く、寸法精度(真球度)が出せます。「弁」として圧力を受け止めるならこちらです。
🌸 ホローボール(中空球):軽やかな断熱派
中が空洞になっている、ピンポン玉のようなタイプです。
- 主な用途: シェードボール(液面被覆)、水位センサーのフロート
- 特徴: 非常に軽く、断熱性が高いのが特徴。水に浮かべてフタをする用途に最適です。
2. 水面に浮かべるだけ?「シェードボール」驚きの3大効果
「ホローボール」を水槽やタンクの液面に敷き詰める(シェードボール)だけで、
現場環境が劇的に改善します。大掛かりなフタの開閉工事は不要です。

- 省エネ・保温効果(コストダウン):お風呂のフタと同じ原理です。温水槽の熱を逃がさず、ボイラー燃料費やヒーター電気代を大幅に削減します。
- ミスト・蒸発の防止(環境改善):酸洗槽などの有害なミスト(湯気)や、不快な臭いの拡散を防ぎます。工場内のサビ防止や作業者の健康対策になります。
- メンテナンスフリー:水位が上下しても、ボールは勝手に液面に追従します。複雑な形状のタンクでも隙間なく覆うことができます。
3. 「浮くボール」はどれ?材質選びの落とし穴(比重マップ)
「プラスチックなら全部水に浮く」と思っていませんか?
実は、水(比重1.0)より重いプラスチックはたくさんあります。
「沈むはずが浮いてしまった」「浮くはずが沈んでしまった」というミスを防ぐため、以下のマップで確認してください。

💧 水に浮く材質(比重 < 1.0)
⚓ 水に沈む材質(比重 > 1.0)
4. 【コラム】実は「臭い対策」の切り札!公害防止もお任せください
シェードボールが活躍するのは、省エネだけではありません。
製紙工場や化学プラントなど、深刻な「悪臭・ガスの飛散」に悩む現場で、環境対策の切り札として採用されています。

製紙会社様・化学工場様での導入事例
排水処理施設や薬品槽から発生する特有の臭気(硫化水素など)は、近隣住民からの苦情や、従業員の健康被害の原因となります。
しかし、配管が複雑で「フタ」を設置できないケースも少なくありません。
そこで、液面にボールを投入する物理的な被覆(カバー)を行いました。
「近隣への公害対策」や「作業環境の改善」をお考えの安全衛生担当者様も、ぜひ一度ご相談ください。
5. 川島産業へのお問い合わせ
「カタログを見てもどれが良いかわからない」「実験用に少量だけ欲しい」といったご相談も大歓迎です。
用途に合わせて、最適な材質とサイズをご提案します。
- 「工場の排水槽の湯気と臭いをなんとかしたい」
- 「薬品タンクの逆止弁に使いたいので、溶けない材質を知りたい」
- 「比重指定で、**水に浮く(または沈む)**ボールを探している」
図面がなくても、まだ構想段階でも構いません。
経験豊富なスタッフが、最適な解決策を一緒に考えます。
「※図面の機密保持(NDA)についても柔軟に対応します。
